パイオニクス株式会社


パイオニクスとは



パイオニクスの役割電子部品商社の役割

電子部品商社が無いとどうなる?

電子部品商社とは何をしている会社なのだろうと疑問に思う方もいらっしゃると思います。
ここでは電子部品商社の役割について、できるだけ簡単にご説明します。

 

電子部品業界の関係性産機と民生

電子部品・半導体の役割は

まず、私たちの周りにある電機製品は、大きく二つに分かれています。

① 一般消費者向け「民生品」

民生品は、主にスマホやタブレット、生活家電などがあります。

② 製造業などの工場向け「産業機械」

産業機械は、主に製品を作る機械・装置などです。
一般消費者が製品を手にすることはほぼありません。

民生品と産業機械における電子部品業界の流通経路

製品を開発製造する電機メーカは、民生品・産業機械(以下、産機と言います)いずれも、部品メーカから部品を直接購入せずに、代理店や電子部品商社から購入することが一般的です。

民生品の流通経路
産機の流通経路

製品の開発・製造は、製品スペックやターゲットコストによって決定されることが多く、どのメーカの部品を使用するのかは、電機メーカが最終決定しますが、代理店や電子部品商社が提案することもあります。

電子部品商社から購入する理由は?

ここで疑問になるのが、電機メーカが民生品や産機を製造する際に、何故わざわざ代理店や電子部品商社を通しているのか? という点です。

自社で製品仕様を決めて、商社を通さずに部品メーカと直接やり取りをすれば、低価格で最終顧客に提供できるなどのメリットがあるように思われます。

しかし、多くの電機メーカは、より大きなメリットが期待される電子部品商社を選んでいます。その理由とは?

理由1 部品管理が大変!

製品は一つの基板で全ての機能を網羅できるわけではありません。
高性能を求めれば、1つの製品でもいくつもの基板を組み合わせているものもあります。

1つの製品に3つの基板が載っている「A」という製品があったとします。

「A」を管理する際、やらなければならない事は色々ありますが、例えば「納期管理・価格帯管理・部品管理」などを行う必要があります。

「A」に搭載されている部品の納期が通常3か月なのに、6か月かかってしまう。
→納期調整依頼が必要→納期管理

「A」に搭載されている部品の製造中止が決まった。
→代替品はあるのか?回路図変更が必要なのか?→部品管理

Aに搭載されている部品が値上がりになる。
→代替品はあるのか?いつから値上げ?→価格帯管理

製造途中にチップマウンタ(ICを基板に載せる機械)で部品実装に失敗し、 本来作れる数より少なくなってしまった。
→新たに発注が必要?在庫は?→部品管理

などなど、様々な管理を1つの会社で行わなければならなくなり、当然そこに 多くの人員を割く必要がでてきますし、管理を会社の販売・管理システムに任せることは システムの複雑化を招き、かかる工数も莫大になってしまいます。

理由2 半導体(IC)の高性能化

近年の半導体の高性能化によって、本来使用しなければならなかったIC10点が1つのICチップに集約された!というのは珍しいことではありません。

集約され、爆発的に売れました! そこまではよいのですが、一方、本来IC10点で行っていた事を1点に集約したことによって複雑なプログラムが必要になってしまったとしたら…数多くの装置メーカを1つの部品メーカだけでソフトウェア(≒プログラム)の面でもサポートしなければなりません。

代理店や電子部品商社は、部品メーカに代わってそうしたソフト面やお客様である装置メーカの細かい要求内容に応えるべく技術的なサポートを行う等の役割も担っています。

部品メーカから代理店兼電子部品商社を経由して顧客に納入されるパターンです。
部品実装業者などが絡むともう少し複雑になってしまうので、ここでの説明は避けますが、大体はこのパターンになります。

納入パターン